「旧エクセルで令和を表示したい」という要望は今だにたくさんあります。
「要望」と言ってもおそらくは社内でそういった「指示」があっての事なのでしょうが、中でもこんな凄いまさに「二重苦」の例もありましたので対処方法をご紹介いたします。
「令和」表示に修正するよう会社指示を受け、エクセルのバージョンが古い為「手入力」しているが、社の上層部には「和暦派」と「西暦派」が居てそれぞれの要望に合わせて作り分けている、とのことです。
Office2007以前はサポート終了
2007以前のエクセルでは「令和」表示の更新は用意されていないため、表示形式で「和暦」を選ぶだけでは表示できません。
Office2007=終了
Office2010=2020年
Office2013=2023年
Office2016=2025年
(1)旧エクセルで令和を表示する方法
元の表
元の表は西暦表示になっています。
表示形式を使って、正しい方法で日付表示しています。
和暦を使わない令和表示
YEAR関数は、日付から「年」を取り出します。YEAR(D2)-2018=2 となり、”令和” と “年” を & でつなげると 令和2年 となります。「和暦」を使用しませんから旧エクセルでも表示ができます。
①数式 =”令和”& YEAR(D2)-2018 &”年”
②日付が入るセルの「表示形式」を m”月”d”日” とします。
日付セルに 2021/1/1 と入れると 令和3年 を表示します。
和暦/西暦を切り替える
①数式 =IF(B2=”令和”,YEAR(D2)-2018,YEAR(D2))
②年が入るセルの「表示形式」を 0″年” とします。
③「令和」を消去すると、セルC2 は 2020年となります。
ドロップダウンリストで切替える
①「令和」OR「西暦(空白)」を選択式にするため
②「データの入力規則」で「リスト」「元の値」を (スペース),令和 とします。
③リストで「令和」を選ぶと 2年 と表示されました。