アンケートフォームでは押すだけで「はい」を表す「チェックボックス」は必須ツールですね。実はエクセルでも設置する事ができます。
チェックボックスの利点は、回答者側の手間が省けることで回答率が向上し、より正確な回答を引き出せる、集計側も集まった回答を効率よく集計するための「数値化」が可能であり、集計しやすい配置ができる、等が挙げられます。
「チェックボックス」の他にも「ラジオボタン」「スピンボタン」などのボタンを「コントロール」と呼び、「フォームコントロール」と「ActiveXコントロール」の二種類が存在します。
「ActiveXコントロール」はVBAの「フォーム」(回答やデータを入力する入力ボックス)で使うものなのですが、「フォームコントロール」はありがたいことにワークシート上でもより簡単に使えます。
コントロールは標準では表示されていない「開発」タブの中に配置されていますので、「開発」タブを表示するところから解説いたします。
↓ 簡単動画からご覧ください。
チェックボックスの設定方法
一例として、「ご趣味は?」という質問に対して用意されている項目にチェックボックスを設定してみましょう。返り値は「TRUE」「FALSE」ですが、集計方法についても説明いたします。

(準備)「開発」タブを表示する
①「ホーム」タブの「オプション」をクリックします。

②「リボンのユーザー設定」をクリックします。
③「□開発」にチェックを入れて「OK」します。

チェックボックスを設定
①新しく表示された「開発」タブの「挿入▼」から「チェックボックス」を選択します。
②シート上で位置や大きさを整えます。「□チェック1」のテキストを質問に書き替えても良いのですが、ここではセルに質問を表示しているので「□」部分だけ使います。

③ボタンを右クリック、「コントロールの書式設定(F)」を選択します。
④「コントロール」タブ「リンクするセル(L)」へは回答結果(TRUE、FALSE)を表示するセルを指定します(別シートや隠しセルでも可能)。コントロールは必要個数コピペしても良いですが、リンクするセルはそれぞれ修正が必要です。

TRUE・FALSEを数値化する
⑤回答結果(TRUE、FALSE)を集計できないわけではありませんが、より集計しやすくするために隣のセルに式「C3*1」を追加します。TRUE ×1=1、FALSE ×1=0ですから集計がしやすくなります。

⑥BC列は回答者には必要ないため「非表示」にしますが、リンクするセルを別シートにする設計なら、この必要はありません。
