「記録」ボタンを押してから・・・「記録終了」ボタンを押すまでの間に行った操作を自動記録して、「実行」ボタンで記録した操作を自動実行してくれる、という便利な機能を「記録式マクロ」と呼んでいます。
「録音」や「録画」と同じ感覚で活用すれば、エクセル作業はどんどん自動化するはずなのですが、活用が進まないとすればこんな原因があるかも知れません。
それはエクセル操作自体が常に「試行錯誤」の繰り返しなので操作内容が予測できない、だから「全く同じ動作」を繰り返すマクロ機能が活躍するチャンスが少ないのかも知れません。
言いかえれば操作そのものより「汎用的なマクロ」を記録する難しさです。
↓ 汎用的マクロのかんたん動画からご覧ください。
汎用的マクロを作成する
列項目を塗りつぶし、表全体に罫線を引くマクロの例です。
①まず表の左上端のセルを選択しておきます。
②「表示」タブ「マクロ」「マクロの記録」を選択します。

「マクロの記録」ダイアログの「OK」を押した後の操作が、表示されているマクロ名(図の場合 Macro1)として順次記録されて行きます。

記録する操作
タイトル塗りつぶし
①表の左上端が選択された状態で(改めてクリックしてはいけません)
②[shift] [ctrl] [→] キーを同時に押して
③タイトルの右端セルまで選択できたらセルを塗りつぶします。

罫線
①タイトルが選択されたままの状態で
②[shift] [ctrl] [↓] キーを同時に押して表全体を選択し、罫線を引きます。

「表示」タブ「マクロ」「記録終了」でマクロが作成されました。

記録済みマクロの実行
作成した表より大きい表でマクロを実行してみましょう。
①実行前にまず表の左上端のセルを選択しておきます。
②「表示」タブ「マクロ」「マクロの表示」を選択します。

記録したマクロ名(例では Macro1)を選んで「実行」すると

記録した表のサイズに関係なく「塗りつぶし」と「罫線」が実行されました。