エクセルもセルの中で「改行」ができます。「改行」はエクセルの中では「改行コード」と呼ばれるもので、人には見えない「制御文字」です。
セルに「a【改行】b」と入力したら文字数はいくつでしょう?人間の目には a と b しか見えませんから誰もが「 a と b あわせて2文字」と答えるはずですが、エクセル上の正解は3文字です。下図のように文字数を数える「LEN関数」で数えると、「改行」も1文字として数えるのです。
エクセルの「改行」がもうひとつ分かりにくかったのはこれが原因でした。目に見えない制御用文字だったのです。
これさえスッキリできれば「一括改行」「一括削除」も納得できます。やっと「改行」が身近に感じられるようになったところで、「セル内の改行」「改行の一括削除」「一括改行」の方法について解説いたします。
↓ 簡単動画からご覧ください。
セル内で改行する
①数式バーに表示されている文字列の改行したい箇所をクリックして[Alt]+[Enter]を押すとセル内改行ができます。
②ひとつのセル内で複数個所の改行も可能です。
改行を一括削除する
①「ホーム」タブ「検索と選択」の「置換(R)」をクリックします。
②「置換(P)」メニューの「検索する文字列(N)」で
③[Ctlr]+[J]を押します。「改行コード」が入力されますが見えません。
④削除するので「置換後の文字列(E)」へは何も入力しません。
⑤「すべて置換(A)」で完了です。
⑥「改行コード」2か所を削除しました。
「検索と置換」メニューの「検索する文字列(N)」「置換後の文字列(E)」を続けて使う場合、目に見えない「改行コード」も残っていますので[BackSpace]と[Delete]キーを押してクリアしてください。
一括改行の方法
「一括削除」の反対の操作で「一括改行」ができます。
①あらかじめ改行箇所へ「改行」を表す記号などを入れておきます。
②「検索と選択」「置換(P)」メニューの「検索する文字列(N)」へ「改行」を表す記号を入力します。
③「置換後の文字列(E)」へ「改行コード」を入力します。
④「改行コード」は[Ctlr]+[J]を押して入力します(目には見えません)
⑤「すべて置換(A)」で完了です。
⑥一回の操作でシート単位、ブック単位でも一括変換ができます。