IF関数は2つの値を比較し、式が成立するか不成立かの2種類に「処理」を切り分ける関数です。では条件が3つある場合には使えないのでしょうか?
通常会費が 5,000円のところ、女性割引会費を 3,500円、高齢者(65歳以上)は男女にかかわらず2,000円と表示させたい場合、どのような式にすれば良いのか考えてみましょう。
IF関数をわかりやすく感じていただけるよう、また検索しやすいよう活用場面毎に分けて構成しています。複数ページに分割されていますが、どの解説ページからでも自由にご利用ください。
論理式って何?それを早く言ってよ!
等しいかどうか「=」で比較IF関数(1)
等しくないかどうか「<>」で比較IF関数(2)
より大きいか「>」で比較IF関数(3)
より小さいか「<」で比較IF関数(4)
以上であるかどうか「>=」で比較IF関数(5)
以下であるかどうか「<=」で比較IF関数(6)
女性なら割引価格を表示させたい時IF関数(7)
↓ 簡単動画からご覧ください。
女性なら割引価格を表示させる
IF(論理式,真の場合,偽の場合)
理式の結果に応じて指定された値を返します。
男性は 5,000円、女性は 3,500円、65歳以上は男女にかかわらず2,000円の3つの結果に切り分ける考え方を図にすると、このようになります。

質問を2段階とし、最初の質問で65歳以上かどうかを切り分けます。
まず1つめの質問
①セルD3へ「=IF(C3>=65,2000)」もし65歳以上なら、2000を表示する式です。

②「IF(式,真,偽)」の「偽」部分を省いているため、年齢が65以上でない場合「FALSE」(偽)が返されました。つまり、この「偽」部分に2つめの質問を埋め込めば良いことになります。

IF式の中へIF式を埋め込む
③セルD3へ「=IF(C3>=65,2000,IF(B3=”女”,3500,5000))」と入力しました。1つめのIF式の「偽」部分に、2つめのIF式を埋め込んでいます。もし65歳以上でなかった場合、「女」かどうかを判定します。
「IF(B3=”女”,3500,5000)」は「女」なら3500、その他は5000を表示します。

テストしてみましょう!
④「男」「50歳」の場合、\5000を表示、1つめも「偽」2つめも「偽」の結果です。

⑤「男」「65歳」の場合、\2000を表示、1つめで「真」と判定されました。

⑥「女」「30歳」の場合、\3500を表示、2つめで「真」と判定されました。

⑦「女」「65歳」の場合、\2000を表示、1つめで「真」と判定されました。
