一覧表から必要な情報を探し出す事を一切しない、という業務は存在しないはずです。
エクセルで一覧表を作成しておきながら、それが印刷専用帳票なら、人間の目で検索する他方法はありません。一覧表から探し出す作業が「当然人間の役割り」との思い込みがしみついている会社は意外に多いようで、そのような環境では「VLOOKUP関数」が必要ないのではなく、必要性に気付いていないのです。
エクセルを扱う以上は「業務効率化」を目指したいものです。
逆にVLOOKUPという言葉を知っている人にとって、「何に使うものか?」の説明は不要なので、解説内容は専門的なものが多く、需要が多いはずの基本的な使い方に関する説明が不十分だったりします。たまたま「VLOOKUPとは?」に遭遇した時、がまんして読み進めた結果、無意識のうちに「VLOOKUPでできることは?」という「装置主役」に陥る危険もあります。
エクセルは道具、シンプルに考えながら焦らず、階段を上がるように1つ1つ解決して行くようにしましょう。「目の前の実務を解決」することをくり返すうちに、関数の引き出しも整理されて行くはずです。
この解説は「VLOOKUP」について、いっぺんにあれもこれも言っておしまいにしてしまうのではなく、わかりやすく、検索しやすいよう、活用の単位に分けて構成します。ページは分割されますが、どの解説ページからでも自由にご利用ください。
背番号で選手名を呼び出す
VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
VLOOKUP(背番号,選手一覧,ほしい情報の列,FALSE)
セルA2へ「背番号」を入れたらセルB2へ「選手名」が表示されるようになりました。残りの情報も同時に検索できるようにします。

3列目 「カナ」 を検索
①セルC2へ「=VLOOKUP(A2,A5:D96,3,FALSE)」と入力します。欲しい情報「カナ」は一覧の3列目にあるので、列番号を3とします。

4列目 「ポジション」 を検索
②セルC2へ「=VLOOKUP(A2,A5:D96,4,FALSE)」と入力します。欲しい情報「ポジション」は一覧の4列目にあるので、列番号を4とします。

③セルA2へ「背番号」を入れたら、セルB2~D2へ検索結果の「選手情報」が表示されます。背番号(キー項目)はゼロでも有効です。

④背番号「00」は「0」とは別人なので、アスタリスク「’」をつけて「文字列」としていますが、数値と文字列が混在しても問題なく検索します。
