EXCELの基礎知識

[EXCEL] IF関数を最短理解する

「IF関数」が何のために存在するのか?よりも大事なのは、実際の業務において「条件により答えが分かれる」ことが非常に多い、という事です。むしろ無条件などあり得ない、と言っても良いかも知れません。

エクセル上達のために「IF関数」でできることを覚える、事よりも「実務を整理するのにIF関数を活用する」ことが大切であって、エクセルはあくまでも「道具」でしかありません。「IF関数」がわかりにくい原因は「業務」との紐付けが難しいのであって「道具」としての扱い方が難しいわけでは決してありません。

IFは「分かれ道」に似ています。何ごとも理由があって左右どちらかへ分岐します。「IF関数」の使い方よりも「IFとは分かれ道」というイメージさえ持っていれば、業務改善に結びついた活用ができるようになるはずです。

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条件分岐を表すIF関数

IF(論理式,真の場合,偽の場合)

論理式の結果に応じて指定された値を返します。

わかりやすく表現すれば

IF(質問,YESなら,NOなら)

「質問」は数式で表現しますが、セル同士の比較、別の関数を入れることができます。

「YESなら」どうするのか?文字列を表示したり、別の数式や関数を入れることができます。「NOなら」も同様です。

 

使える演算子

対極の演算子と組み合わせて見ると、理解が進みます。

演算子 名称 意味 対極は
= 等しい 等しい場合「真」の処理 <>
<> 等しくない 等しくない場合「真」の処理 =
> 大きい より大きい場合「真」の処理 <=
< 小さい より小さい場合「真」の処理 >=
>= 以上 自身を含む以上の場合「真」の処理 <
<= 以下 自身を含む以下の場合「真」の処理 >

入れ子の意味

IF(論理式,IF(論理式,真の場合,偽の場合),偽の場合)
IF(論理式,真の場合,IF(論理式,真の場合,偽の場合))

のように、「真の場合」の部分や「偽の場合」の部分へ次の質問としてIF式を入れることを「入れ子」と呼ばれています。

IF(質問,YESの質問,NOの質問)

YESなら「次の質問」を用意して、さらに「YES」「NO」に結果を分岐させることができます。NOのばあいも同様です。

同じような構造体を2重3重に持つ、という意味で「入れ子」と言ったり、IT用語が好きな方は「ネスト」と言ったりしますが、いっそ「マトリョーシカ」のほうがわかりやすいかもしれませんね。

 

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