計算式を見直したり、新しいシートを追加する際に 既存シートの計算結果や表データ を利用する時には「セル」や「セル範囲」を指定しなければいけませんが、計算式の中で「名前」を使う、という方法があります。
例えば任意のセルに「=予算」と入力すれば「予算額」が表示され、「=速報/予算」と入力するだけで「達成率」を表示させることができるのです。
準備するにはどうすれば良いのでしょうか?
「セル」や「セル範囲」に名前を付けて、便利に活用する手法をご紹介いたします。
↓ 簡単動画からご覧ください。
セルに名前を付ける
セルB3へ「税抜価格」を入力すると、セルB5へ「税込価格」を表示する例です。
①税込を表示するセルB5には「=税抜+税額」という式が入っています。
②税額を表示するセルB4には「=税抜*税」という式が入っています。
セルに名前を付けると、このように数式の中で名前を使うことができます。
名前ボックスから名前を付ける
①名前を付けたいセルを選択します。
②名前ボックスへ直接「名前」を入力して [Enter] で名前が付けられました。
③名前ボックス右側の ▼ で「名前一覧」を確認でき、さらに名前をクリックするとそのセルを選択します。
他シートからも参照できる
①「sheet1」では「速報値」を入力すれば「達成率」を算出するようになっています。
②セルB2の計算式は =B1/予算計 ですが「予算計」は他のシートに存在します。
数式が他シートを参照する場合も「名前」だけなので、数式がスッキリわかりやすくなります。
セル範囲に名前を付ける
表の一部を選択して名前を付ける
セル範囲の場合も「名前ボックス」からも付けられますが、表の一部の場合は「ラベル(項目名)」をそのまま名前として登録するメニューもあります。
①「得点」という「ラベル」を含んだセル範囲 B1:B6 を選択しておき、
②「数式」タブの「定義された名前」「選択範囲から作成」をクリックします。
③□上端行(T) にチェックを入れて「OK」するとセル範囲に名前が付きました。
名前ボックスに「得点」が追加されましたので選択してみると、得点データ部分 B2:B6 を示しました。
セル範囲に付けた名前の活用
セル範囲に名前を付けることにより、範囲を含む数式の記述が簡潔になることと、ひと目で何を求めている数式なのかを認識できる、というメリットが生まれます。