XOR(エックスオア)関数という少々なじみの少ない関数の解説です。
XOR(論理式1,論理式2,…)
「すべての引数の排他的論理和を返します」と説明されています。
いったい何に使うのかなのですが、AND関数やOR関数を理解するうえで助けになりますので、さっと理解して(引出しを作って)おきましょう。
↓ 簡単動画からご覧ください。
ベン図による排他的論理和「 P xor Q 」
XORは、どちらか片方が真ならば結果が真、という考え方です。ベン図では緑の部分が真で、重なり合った部分と円の外側は含みません、まずはこの事だけ記憶してください。他の関数同様気をつけなければいけないのは「エクセルで何ができるのか」ではなく、「業務効率を上げるためにエクセルをどう使うか」なのです。エクセルは単なる道具です。
XOR排他的論理和とは「あまのじゃく」的な性質で、「私といっしょは許せない、私と正反対も許せない」といったところでしょうか。これをわかりやすくEXCEL屋流に解説いたします。
エクセル屋の「XOR関数」解説
「不揃い」なら真、揃えば偽
XOR(真,真)=偽
XOR(真,偽)=真
XOR(偽,真)=真
XOR(偽,偽)=偽
「好き、 – 」で考えてみる
マサキ君、リョウ君を好きな「私」が、ABCDの4人をどう思うか?の一覧表です。
[A子] 「好き、好き」は私と全く同じなので、結果は「許せない」
[B子] 「好き、 – 」は私とは同じではないので、結果は「許せる」
[C子] 「 – 、好き」は私とは同じではないので、結果は「許せる」
[D子] 「 – 、 – 」は私とは正反対なので、結果は「許せない」
4つの論理関数のはたらきまとめ
AND関数
複数の条件を全て満たしていれば、結果は真
OR関数
複数の条件のうちどれかを満たしていれば、結果は真
NOT関数
結果を反転する
XOR関数
複数の条件のうち一部だけ満たしていれば、結果が真