#VALUE! というエラーをよく見ますね!
割り算で分母がゼロの場合の、ゼロ割りエラー表示 #DIV/0! は「IF関数」を使って非表示にすることができますが、計算の対象セルに文字やスペースが混入していた場合はIF関数では防ぐことができません。ではどうすればエラーを防いだら良いのでしょうか?
「IF関数」を使った場合「もしも分母がゼロであれば非表示にする」という条件判断をします。これに対し「IFERROR関数」というエラー自体を読み取ってくれる関数が用意されています。とにかく計算結果が何らかのエラーの場合にはどうする、という選択ができますから #DIV/0! と #VALUE! のどちらのエラーも非表示にすることができます。
IFERROR(値,エラーの場合の値)
式がエラーの場合は、エラーの場合の値を表示し、エラーでない場合は、本来の値を表示しますから「とにかくエラー表示をさせない」事が目的なら、こちらのほうが適用範囲は広いと言えます。
↓ 簡単動画からご覧ください。
IF関数とは
IF は「もし」です。
IF関数は、「もし~なら、こうしなさい、ちがうならこうしなさい」というように判定によって結論を分けたい時に使い、条件によって別けることから「条件分岐」と呼ばれています。
IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)
ゼロ割りに応用する場合は「もし分母がゼロなら答えは非表示にしなさい(ゼロ以外なら計算)」とすれば良いわけです。
IF(分母=0,””,分子/分母)
IF関数でゼロ割り回避
①分子/分母で分母がゼロの場合、このようなエラーが出ます。

②分母がゼロの場合は結果は””を表示、ゼロ以外は計算する、という式で解決です。

スペースはゼロではない
③セルB3にはスペースが入っており、スペースは文字のため「文字計算時エラー」の#VALUE!が表示されています。

IFERROR関数でエラー表示回避
①セルB2はデータなし(数値のゼロ)で、結果もエラー表示なし。
②セルB3にはスペース(文字)が入っていますがエラー表示はされません。
