EXCELを使って「累計」を計算する(させられる)ケースは多々あると思います。「部署別・月別の作って」とか「部署別・担当者別・月別のが欲しい」等々‥
EXCELは最終版帳票を仕上げるのには絶好のツールですから、いろんな要求が投げかけられます。元データを排出する高額なシステムも「累計値」を持つものは普通では無いはずです。なぜなら「どの要素で」累計するのか?の発想は、業務現場でしか発生しないからで、考え得る全ての「要素別累計値」を親システム側では管理できないからです。
前半は「1要素の累計計算」、後半は「要素別の累計計算」について解説いたします。
↓ 簡単動画からご覧ください。
1要素の累計
1要素、つまり行が何行あっても最終行までひたすら累計すれば良いケースです。

オートSUMを使うとこんなに簡単
①最初の累計値が入るセルD2を選択
②「数式」タブ「オートSUM」をクリックします。

① : コロン キーを押すと「C2」が「C2:C2」となりました。
②左側の「C2」を選択して
③[ F4 ] キーを押すと左側の「C2」が「$C$2」と、絶対参照になりました。

最終行までコピーすれば完了です。

要素別累計を算出する方法
1要素の場合、単に月別だけだったものが、「氏名」という副要素が入って来ました。

IF式で要素を判別する
セルD2へ =IF(A1=A2,D1+C2,C2) を入れます。
①A2=A1 → A2の「氏名」が直前のA1と同じであれば
②D1+C2 という累計計算を行う。
③「氏名」が直前と異なる(初出場)であれば、累計ではなく C2 の値を持ってくる。

初出場の各行(2,5,8行)を見ると、セルD2、D5、D8には初期値が正しくセットされています。
「要素」が2つ以上となる場合は「AND関数」を利用しましょう。=IF(AND(要素1要素1要素1‥),累計計算,初期値)