エクセル上では日付は「シリアル値」で扱われています。
「シリアル値」とは日時を計算処理するための数値で、整数部分は日付を表わし、1日24時間を1.0とし、小数点部分は時刻を表しています。たとえば「2020/8/1」というのはシリアル値で表わせば「44044」という数値であって、表示形式を介して日付表示をしているのです。
でも場合によって「2020/8/1」を「20200801」というような8桁の数字に変換したいこともありますよね。
そこで今回は「シリアル値」から、年月日を取り出して桁数をそろえる方法について解説いたします。
↓ 簡単動画からご覧ください。
TEXT関数
TEXT(値,表示形式)
数値に指定した書式を設定し、文字列に変換した結果を返します。
TEXT関数は、数値を指定した書式で表わす文字列に変換する関数です。「日付データ」も数値ですから指定した書式どおりに変換ができます。
日付「2020/8/1」を「20200801」というような8桁に変換したい場合は
=TEXT(“2020/8/1″,”yyyymmdd”)
と元の日付と表示形式どちらも “” (ダブルクオーテーション)でくくりますが、どちらの引数も「セル参照」が可能です。
表示形式は自由設定
セルの書式設定の「表示形式」「ユーザー定義」同様、表示形式は自由に設定できます。
yyyy とすれば「年」、m または mm で「月」、d または dd で「日」が取り出せます。
数値化するには
TEXT関数で取り出した値は「文字列」ですが、文字列を数値に置き換える VALUE関数 を使って数値化が可能です。
(参考)日付データから年月日を取り出す他の方法
「年」を取り出す
①年を取り出すには「=YEAR(シリアル値)」を用います。
「月」を取り出す
②月を取り出すには「=MONTH(シリアル値)」を使いますが、頭に0をつけて2桁表示にするため「=RIGHT(“0″&MONTH(シリアル値),2)」とします。
「日」を取り出す
③日を取り出すには「=DAY(シリアル値)」を使いますが、頭に0をつけて2桁表示にするため「=RIGHT(“0″&DAY(シリアル値),2)」とします。