いつも使っているエクセルシート上に「送信」「集計」ボタンを取り付けたら、こんな便利になった!という事例です。
小売業で売上を伸ばすには「売れる商品の在庫を増やす」ことですが、売れる商品は目まぐるしく変わり続けるため、つねに予測をして事前に「商品確保」をしなければなりません。先手を打つのが下手な店舗は「不振在庫」が場所を占領し、売上はダウンします。
「業務改善力を身に付けるエクセル教室」へ、チェーンストア本社のパン担当者から相談が来ました。管理が難しい「新商品の販売を伸ばす写真付き発注台帳を作りたい」という内容です。100店舗以上を有するこのチェーンストアには「オンライン発注システム」は導入済みなのですが、そこに爆発的に売れだすかもしれない新商品をそっと登録するだけでは店舗に気付いてもらえず、せっかくの販売機会を逃してしまう、というのです。逆に売れる事に気付いた店舗は再発注の方法がわからないため、本部へ電話発注が殺到するそうです。何億もかけて導入した「オンライン発注システム」の守備範囲はいつもの「ド定番」のみで、肝心の「稼ぎ頭」の管理には向いていないらしいのです。
エクセル送信機能付き発注台帳
やりたかった事
パン売り場は商品間の仕切りが明確ではないため、売り切れた事に気付かず機会損失が起きやすい。新商品は「写真付き台帳」で別管理したい。
新商品はあえて「検討期間・テスト販売期間」を設けることで仕入れ先や店舗に対して特別管理を意識づけ、短期間で売れ筋商品へ育てたい。
本部への電話問合せを無くしたい。
発注台帳の仕様
①「最新のお知らせ」は、ファイルを開くたびに更新します。
②「発注数量」を入力します。
③「発注者情報」を入力します。(エクセルなので入力した状態で保存も可能)
④「送信」で発注完了。「集計」で他店の発注状況も確認できます。
改善効果
まず目に見えて変わったのは「新商品について電話問合せがなくなった」ことです。
次に「新商品」の期間中販売量が、従来と比較して約3倍に増えました。「集計」ボタンを店舗へも開放したことで「競争意識」が芽生えたことが大きな要因です。
仕入先の協力も得やすくなりました。フォームがエクセルなので台帳部分を仕入れ先に提出してもらう方法も取れます。
今後の展開
「管理の難しい商品」は新商品だけではありません。季節や気温の変化、TVcmやニュース、健康番組に登場した商品等々、「定番管理」の装置、手法だけではカバーし切れていない商品群が占める売り上げが全体の約3割を占めるそうです。今までは、いつ爆発的に売れるのかを監視するため人間がつきっきりで管理していたものを、今回の経験によって大きく改善できるという手応えと自信をつける事ができました。
専門知識は不要、まずは見るだけ!
すごいEXCEL改革事例
EXCEL自動化ファイルプレゼント
EXCEL屋をさらに無料で活用する方法!
EXCEL屋メルマガ登録(無料)
EXCEL屋への質問ページ(回答無料)