紙で渡された配布物に「マーカー」する、という行為は IT全盛の世になっても抜け切らないようです。では もしEXCEL で作られ自分の名前も入った「当番表」がメール添付で配布されたら、受け取った皆さんはどうされているのでしょうか?
「印刷」して自分の名前を「マーカー」する方はまだまだおられるはずです。
EXCEL だから「セルの塗りつぶし」もできますが、受け取った人達に「セルの塗りつぶし」作業をさせるといった「非効率の種」を撒くのも気が引けるという場合は、配布ファイル側にちょっとした「配慮」を仕込んでおけば良いかも知れません。
ついつい印刷してしまう例
ごく小さな「当番表」を例に説明しますが、大きな表でも方法は全く同じです。

↓ 簡単動画からご覧ください。
ドロップダウンリストの設定
セルD1 に名前を選択できるドロップダウンリストを設定します。
①セルD1 を選択します。
②「データ」タブ「データの入力規則」を選択します。
③入力規則「設定」タブ「入力値の種類」で「リスト」を選択します。
④「元の値」名前を 「 , 」(半角カンマ)で区切って入力「OK」で完了です。

条件付き書式の設定
①表全体を選択しておき
②「ホーム」タブ「条件付き書式」「新しいルール」を選択します。
③「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
④数式欄へ =$B3=$D$1 を入力します。$B3 の 3 の前に$(絶対参照マーク)を入れないことで全セル範囲に有効となります。
⑤まだ書式が設定されていないので「OK」ではなく「書式」ボタンをクリックします。

①「セルの書式設定」メニュー「塗りつぶし」タブを選択します。
②塗りつぶす色を選択して
③「OK」をクリックすると「新しい書式ルール」に戻りますが、再度「OK」で完了です。

完成した当番表
ドロップダウンリストで「名前」を選択すると該当する行が塗りつぶされます。